▽学術集会の報告▽

第12回日本生殖内分泌学会は、第100回日本繁殖生物学会との共同開催として、平成19年10月19日(金)に東京大学弥生講堂にて開催しました。前日の18日には、動物繁殖と食の安全に焦点を当てた国際シンポジウムとして「第3回日韓共同繁殖生物学シンポジウム」、20日(土)から22日(月)までは「第100回日本繁殖生物学会」が引き続いて開催されました。以上のように本学会は、合計5日間にわたる盛りだくさんの内容であり、加えて日本生殖内分泌学会と日本繁殖生物学会の会員は、どちらかの学会に登録することによって、二重に参加費を取られることなく両方の学会に参加でき、両学会参加者が自由に交流できる形と致しましたことから、それぞれの専門分野の研究者により自由な情報交換が行われました。さらに、20日(土)には、日本生殖内分泌学会と日本繁殖生物学会の共同主催で市民向けに「共同公開市民講座」(生命をつなぐ:生殖科学の貢献)も開催致しました。

特別講演、教育講演およびジョイントシンポジウムの演題は、下記の通りです。今回の教育講演とジョイントシンポジウムのテーマは、現在社会でますます深刻化するストレスに関する問題を取り上げ、ストレスと生殖に関係した最新の知見が報告されました。一般演題は、3題の英語による発表を含めて基礎系と臨床系から38題の発表がありました。学術奨励賞には、島田昌之先生、小野政徳先生、白石晃司先生の3名が選ばれました。このように様々な分野の研究者から構成される本学会の特徴が充分に生かされた形で生殖内分泌学の研究の情報交換が行われました。本学会の開催にあたり、ご助言を賜りました第11回本学会会長峯岸 敬教授、武谷雄二理事長、特別講演、教育講演、シンポジウムおよび一般講演の演者の先生方、座長の労をお取り下さいました諸先生方、ならびに知人社の方々に厚くお礼申し上げます。

第12回日本生殖内分泌学会学術集会
会長 田谷 一善

第12回日本生殖内分泌学会学術集会プログラム(概要)

特別講演 “Serum Amyloid A and Ovarian Function: From Lab Bench to Clinic.”
Paul F. Terranova (Departments of Molecular and Integrative Physiology, and Obstetrics & Gynecology, University of Kansas Medical Center, Kansas City, Kansas, U.S.A)
座長:田谷一善先生(東京農工大学大学院共生科学技術研究院獣医生理学)
教育講演 「妊娠中のストレスと脳の発達と生後の学習・情動行動」 
中村彰冶先生(山口大学大学院医学研究科システム神経科学)
座長:武谷雄二先生(東京大学大学院医学研究科産科婦人科)
シンポジウム 『バゾプレッシンとオキシトシン:ストレスと生殖の視点から』
上田陽一先生(産業医科大学医学部第一生理学)
『ストレスによるGnRH分泌の抑制におけるkispeptinの関与の検討』
岩佐 武先生(徳島赤十字病院産婦人科)
『ストレス条件下におけるグルココルチコイドの生殖機能維持作用』
松脇貴志先生(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医生理学)
『ストレス時に分泌されるプロラクチンの抗ストレス作用と生殖機能への影響』
渡辺 元先生(東京農工大学大学院共生科学技術研究院獣医生理学)
座長: 峯岸 敬先生(群馬大学大学院医学系研究科生殖再生分化学)
西原真杉先生(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医生理学)